シモキタな日々。

シモキタな日々。

シモキタの朝は遅い。

 

駅からの道をてくてくと歩いていると聞こえる

シャーシャーという床掃除をするような音、

トントントンとカフェの厨房で準備をする音、

そして、タッタッタッタと鳴る自分の足音。

 

早起きして、まだ起きだしたばかりのまちを歩いている気になる。だけど時刻は10時すぎ。

 

これがオフィス街だったらまちはとっくに目を覚ましてすごいスピードで動き出している頃だろう。

満員電車に揺られ、人の波に流されて、たどり着く仕事場。否が応にも始まる一日。

 

ここに来て感じるようになったのは、自分の時間や行動を自分でハンドリングしているという感覚。

行きたいから行く。そんなオフィス、そんなまち。

 

シモキタの夜は早い。

 

日が傾く頃には立ちならぶお店から美味しそうな匂いが、活気が溢れ出す。

アイディアがひらめくのってオフィスの中、パソコンの前だけじゃないよね。

そう自分に言い聞かせて日暮れとともにオフィスを出る。

 

向かうは静かにたたずむ階段をくだった先にあるワインバー。

イベリコ豚の生ハムをつまみながらあれやこれやと話しをして

もう1杯だけと白ワインを飲むのが最近のお気に入り。

 

ロスにも何度も行っていてねというダンディなおじさま

長くてキレイな指のお兄さん、サラッと手入れされたボブヘアの奥の横顔がどこか寂しげなお姉さん。

小さな箱のようなお店の中で、毎晩、それぞれの物語が少しずつ交差する。

 

一歩外に出れば賑やかな通り。

好きな服を着て、好きなことをしてていいんだな。ここはそんな気持ちにさせてくれるまち。

 

今日も楽しい一日だったと夜もふけたまちをあとにして、今日も楽しみな一日だとまたシモキタに向かう。

 

なんてちょっと格好つけて書いたけど結局今日は

気分転換にぶらぶら本でも見ようかなってヴィレッジヴァンガード行ったら

置いてあったチラシの映画が面白そうで

ふらりと入ったカレーやさんでナシゴレンを食べながらいてもたってもいられなくなり

そのまま新宿の小さな映画館に行って

帰りしなにすっかり顔なじみになった古道具屋さんの前を通りかかったら

一杯飲んで行きなよとお誘いいただき道ばたで缶ビールをごちそうになって

ぐだぐだとほろ酔いでこの記事仕上げてまたイタリアンバルに繰り出すぞって

そんな、なんともシモキタな一日でした。

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